童話・児童書づくりのよくある質問
童話や児童文学を書くとき、本にするときの疑問に短く答えます。読者の年齢、分量、漢字とルビ、挿絵、公募、費用、部数、配り方、権利をグループ別に確認し、詳しい記事へ進めます。
書く前に
何歳向けに書けばよいですか?
まず、届けたい子どもの顔を思い浮かべます。読み聞かせで楽しむのか、自分で読むのかでも、言葉や分量は変わります。年齢や学年は目安で、読書経験には個人差があります。書く大人が先に読者を決め、身近な子どもに短い場面を読んでもらうと、調整する手がかりになります。
童話と絵本の違いは何ですか?
童話は主に言葉で物語を伝え、絵本は絵と言葉、ページをめくる展開で伝えます。童話を絵本にすることもあり、きっぱり分かれる呼び名ではありません。文章だけで場面が伝わるか、絵に語ってほしい部分があるかを考えます。絵本の構成は絵本出版ガイドで扱います。
昔話を書き直して本にしてよいですか?
昔から伝わる話でも、参考にした本の文章や翻訳、挿絵には著作権がある場合があります。古い物語だから自由に写せるとは考えず、元の話と、その本で加えられた表現を分けて確かめます。自分の言葉で語り直す場合も、参考資料を記録し、権利が残る表現を使う際は許諾を確認します。
書き方
漢字にはルビを付けるべきですか?
ルビは漢字などに添えるふりがなです。すべての漢字に付ける総ルビか、難しい語を選んで付けるかを、読者に合わせて決めます。学年別漢字配当表はその学年末までに習う目安で、読める保証ではありません。音訓や熟語、送り仮名も別に確認し、人名や地名にも気を配ります。
何枚くらい書けばよいですか?
童話に共通の規定枚数はありません。読者と物語に必要な長さを考え、公募ならその回の枚数と書式に合わせます。原稿用紙換算は改行などの空きも関わるため、実際の文字数とは異なります。本のページ数は文字の大きさや挿絵で変わるので、ページ数の目安も参考にします。
挿絵がなくても本にできますか?
文章だけでも童話や児童文学の本にできます。挿絵は必須ではありませんが、読書に慣れていない子には、場面や登場人物をつかむ助けになります。絵を入れない場合は、章の長さ、文字の大きさ、余白を工夫します。文章だけで状況が伝わるか、音読や試し読みで確かめてください。
子どものためになる教訓を入れたほうがよいですか?
教訓を結びに付ける必要はありません。伝えたい思いは、主人公の選択や失敗、その後の変化を通して描けます。例えば「友達を大切に」と説明する代わりに、けんかの後で声をかける場面を書きます。大人の正解を言わせすぎていないか、登場人物の気持ちに沿って読み直します。
公募
自費出版した作品やブログに載せた作品で公募に応募できますか?
応募できるかは賞ごとに違います。自費出版やブログ公開を発表済みとする賞も、非商業の公開作を認める賞もあります。削除すれば未発表に戻るとは限りません。公開・販売した時期と範囲を整理し、応募したい回の公式要項を確認します。判断できなければ、送る前に主催者へ尋ねてください。
AIを使って書いた作品は応募できますか?
生成AIの扱いは賞によって異なります。使用した作品を対象外とする賞も、誤字確認などの補助だけ認め、申告を求める賞もあります。本文に限らず、あらすじや構成、登場人物への利用が規定される場合もあります。使った工程を記録し、その回の公式要項を確認してください。記載がなければ主催者に尋ねます。
公募の情報はいつのものですか?
このサイトの公募情報の確認日は2026年9月25日です。募集中かどうかと、賞が継続しているかは分けて示します。隔年開催、休止・終了、状況を確認できない賞もあります。要項は毎回変わるため、応募前に各記事から主催者の公式案内を開き、対象作品、締切、書式、権利の条件を確認してください。
児童文学作家になれますか?
作家を目指す道には、公募への応募、同人誌での合評、出版社への持ち込みなどがあります。持ち込みは受付の有無を先に確認します。自費出版は作品を本にして届ける方法ですが、商業出版の契約や受賞を保証しません。出版後は応募できない賞もあるため、推敲を重ねながら、目的に合う順序を考えます。
同じ作品を複数の公募へ同時に送れますか?
同じ作品の同時応募は、多くの公募で二重投稿として禁じられています。題名を変えたり、一部を書き直したりして別の賞へ送ることも避けます。結果が出た後でも、応募歴のある作品を認めない賞や、出版の優先権が残る場合があります。前の応募先と次の応募先、両方の公式要項を確認してください。
本のかたちと費用
絵が描けませんが、挿絵を入れたいときはどうしますか?
運営会社では、作風に合うイラストレーターの紹介を受けられます。公開料金はモノクロ(B6サイズ以下)が4,400円/1点、カラー(B6サイズ以下)が11,000円/1点で、いずれも税込です。本全体の料金ではないため、点数・大きさ・修正の範囲と、宣伝にも絵を使えるかを相談します。
子や孫のために1冊だけ作れますか?
一冊だけ贈るなら、原稿を印刷して手製本する方法や、一冊から受け付ける印刷サービスを探す方法があります。お手軽出版ドットコムの条件は最少16ページ・10部から(10部単位。オフセット印刷は30部から)で、一冊だけの注文は対象外です。贈る相手の読みやすさや持ちやすさを考え、手作りと依頼を比べます。
何部から作れますか?
運営会社では最少16ページ・10部から(10部単位。オフセット印刷は30部から)です。販売方法によっても必要部数が変わります。家族や園へ渡す分、保存用、販売用を分けて数え、余った本を置く場所も考えます。最少部数だけで決めず、希望する製本や流通方法を見積もり時に伝えてください。
本にする費用はいくらですか?
絵本の料金例は、ソフトカバー A5判・本文カラー 24ページ・流通なし 100部・完全データ原稿・カバーなし・表紙カラーPP加工・装丁は自分で作る・校正刷り1回で約22万円です。童話・読み物の共通料金ではありません。文字中心の本は自動見積もりで、希望の仕様と挿絵などの追加費用を確認します。
届ける・販売
図書館や学校に置いてもらえますか?
運営会社の書店への委託配本には、学校の図書室や図書館は含まれません。直接注文してもらうか、寄贈を相談します。受け入れは施設の方針によるため、送る前に書名、対象読者、内容を伝えて確認してください。寄贈しても必ず所蔵されるとは限らず、授業で使われることも保証されません。
書店やAmazonで売れますか?
販売するための流通コースを選べます。運営会社の条件は書店流通は200部から(注文のみ対応。委託配本は400部から、Amazonのみは10部から)です。書店で注文できることと、棚に並ぶことは異なり、販売数も保証されません。希望する届け先に合わせてコースを選び、費用、販売開始の時期、在庫や返品の扱いを契約前に確認します。
著作権は誰のものですか?
自分で創作した文章の著作権は、原則として書いた人に生じます。依頼した挿絵は、代金を払うだけで権利が移るわけではありません。出版契約や公募の要項に、権利の譲渡や利用の許諾が含まれる場合もあります。文章と絵を分けて、出版、宣伝、配信に使える範囲を確認します。
自分の作品を読み聞かせしたり、動画で配信したりできますか?
自作でも、出版契約や公募で定めた利用条件を確かめてから進めます。画面に挿絵を映す場合や音楽を付ける場合は、その権利も別に確認します。会場での読み聞かせとインターネット配信では必要な確認が異なります。録画には子どもの声や姿が入ることもあるため、撮影・公開の同意も確かめます。
依頼について
手書きの原稿でもよいですか?
運営会社は手書きの原稿も受け付ける(データではない原稿は入力作業から承る)と案内しています。原稿に順番を付け、読みにくい文字や人名の読み、挿絵を入れたい位置を添えます。入力作業の費用と、入力後に確認する方法を事前に相談してください。送付前に控えを取り、確認用の原稿では元の文章と照合します。
パソコンが使えなくても頼めますか?
頼めます。運営会社の案内は「入稿から流通後まで担当者1名が対応。メールと電話で全国から。パソコンが使えない方も郵送・FAX・電話で申し込める」です。家族が窓口になる場合も、修正内容や本に載せる情報は著者本人に確認します。紙で校正する方法と費用、原稿の送り方を相談し、やり取りの控えを残して進めてください。
完成までどのくらいかかりますか?
運営会社の目安は、申し込みから完成まで、早くて約40日、長いと3ヶ月以上(装丁・レイアウト・編集が必要なら約60日が目安)です。また、著者校正の終了後、約30日で完成と案内されています。執筆や挿絵の準備にかかる時間も別に見込みます。誕生日や卒園などに間に合わせたい場合は、原稿の状態と希望日を伝え、確認と修正の時間を含めて相談してください。
印刷する前に文章や挿絵を確認できますか?
確認できます。運営会社の条件は本文の著者校正は何度でも無料(紙の校正刷りは有料)です。誤字だけでなく、ルビの読みと位置、挿絵と本文の食い違い、文字の大きさも確かめます。紙の校正刷りと、印刷の色を確認する色校正では目的が異なります。必要な確認方法と追加費用を見積もり時に相談してください。